挨拶
前日の
ごーとう様からバトンを頂きました瑞樹ユラです。
本日12月9日の記事はyayalint for vscodeの紹介です。
自己紹介
ゴースト開発を始めて2年近くになります。yayaは半年ほど前から使用中です。
yayalintって?
lintは静的動作確認ツール、単純に言いますと「ゴーストを起動することなくバグを発見してくれるツール」です。
ゴーストを制作していると新しいトークや機能を加えた場合、SSPを立ち上げて動作確認するのですが、その前の段階で多くのエラーが分かるのです
必要な物
適用したいゴースト
VScode
拡張機能ayaya
拡張機能yayalint
最新のyayalint.zip
下準備
yayalint.zipを解凍を済ませておきます。
日本語化したvscode。
ayayaをインストールしておきます。
yayalintのダウンロード
vscodeの左下の歯車をクリック、拡張機能タブ→yayaと入力→ayaya、yayalintが表示されるので、インスト―ルをクリックして
インスト―ルしておきます。
ゴーストのghost\masterフォルダにある辞書の拡張子を.aymまたは.dicに変更しておきます。
初回設定
拡張機能のタブを開き、yayalintの歯車をクリックして「拡張機能の設定」を選択して
ユーザータブを開き、Yayalintにyayalintを解凍したフォルダの絶対パスを入力します
D:Ukagakaのyayalintフォルダにyayalint.exeがある場合はD:\Ukagaka\yayalint\yayalint.exeです。
ゴーストごとの設定をする
「ファイル」→「フォルダーを開く」を選択、使用したいゴーストのghostとshellがあるフォルダを開く。
「ファイル」→「名前をつけてワークスペースを保存」
拡張機能のタブを開き、yayalintの歯車をクリックして「拡張機能の設定」を選択します。
ワークスペースのタブを開き、Yayalint_cfgにyaya.txtのパスを入力します。絶対パス、相対パス共に使用できます。
・絶対パス
・
相対パス
使用してみる
新しいトークや機能を書きます。辞書を保存するとlintの解析が入るので結果を見て修正しましょう。
赤と黄色が発見されましたら、優先的に修正します。青は影響が少ないので、一番最後で構わないでしょう。
色とエラー
赤 構文エラー
- 括弧の閉じ忘れや過多 。{ } " " ' ' [ ]
- 変数の代入先が無い。_var = となっているなど。
- for文、foreach、whileに必須の部分に記述が無い。
- case if などの条件式に間違いがある。
- 文字列 \?が " または ' で囲まれていない。
- 以下のさくらスクリプト、プロパティシステムの表示で(%property[system.year]) "か ' で囲まれていない。
¥![ ] ¥_! ¥_? ¥* ¥+ ¥_+ ¥-
%で始まる環境変数 (%usernameなど)
- 文字列を複数行まとめて書く際に結合用の記号 / を忘れている。
- / の直後に文字列がある
場合などが含まれます。SSPを立ち上げると確実にエラーになる物は赤になります。
黄色 警告
- 未定義の変数 該当部分の下に黄色の波線表示
- 初期値の設定を忘れている。
- 変数名の入力ミス。
- -- 出力確定子の後に文字列を記述した。
- さくらスクリプトや文字列が "または ' で囲まれていない。
出力確定子の後に文字列が続くと起動時にエラーになりますので、優先的に直しましょう。
条件式に代入文が含まれています
条件式で==とする部分が = または =!であると起きます。
青 情報
未使用の変数、関数 該当部の下に青の波線表示
エラーの原因にはなりませんが、必要が無い物がありましたら、消しておきます。
実際に修正してみる
辞書がこの様な状態だとします。赤と黄色にエラーがあるようです。
早速修正します。86行目に赤い波線が表示されていますが、原因は"夜""の部分で
“が一つ多いために起きています。
余分な” を消して正しい状態にします。
すると赤の構文エラーの表示が消えて黄色と青が残りました。
続いてyaya_aitalk.aymにある黄色いエラー、未定義の変数:_TEstをクリックして該当の行へ飛んで確認します。
どうやら、ローカル変数_Testを_TEstと入力した結果、エラーが出たようです。
正しい文字_Testに直します。
同じエラーがvalueex0にも出ていますが、システム変数のため直さなくても
大丈夫です。
色に関してですが赤は無くなるまで、黄色はvalueex0などの例外を除いて修正、青は必要がある場合です。
SSPで立ち上げて新しく追加した部分が問題無く動くか確かめたら完成です。
ここで不具合が出た場合はVScodeに戻り、問題を探して修正、SSPで不具合が無くなるまで動作確認を繰り返します。
最後に
軽い紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?何かの参考になれば幸いです。
次回予告
明日10 日は神夜みゅん様のゴースト紹介記事です。お楽しみに。